「加治隆介の議(全20巻)」(弘兼憲史)
国会議員を題材とした漫画です。
作者は「サラリーマン島耕作」シリーズと同じ人です。
あらすじを簡単に言うと、政治家の父親が事故で死に、その死を不可解に感じた主人公が、商社を辞め政治家になり、父親の死の謎に迫ると共に、現代政治の問題に取り組む、というものです。
ここに書かれている洞察は極めて鋭く、現代の日本の問題点を分かりやすく説明していると思います。
主なテーマは、日本の国際貢献のあり方、自衛隊の問題点、利益誘導型政治の実態、などなど外交・防衛・政治制度です。
考え方としては、小沢一郎に近いと思います。
もし興味がある方は、是非読んでみてください。
より深く作者の立場を知りたい方は、「日本改造計画」(小沢一郎)を読んでみることをお勧めします。
この漫画の1つのメインテーマに「利益誘導型政治」があります。
現在「景気浮揚策」として、財政出動をすることが取りざたされています。
景気が落ち込めば、それを押しとどめるのは政府の責任だと思います。
ただ、次期首相が掲げる「景気浮揚策」がどのような内容になるか、注視する必要があります。
与党にせよ野党にせよ、安易な人気取り政治が慢性化すれば、いつまでも国債は減らず経済危機の危険性は高まります。
では、現在の景気に対して「バラマキ」以外の対策があるのか、と問われると、おそらくあるとしか答えられません。
僕の考えでは、今回の不景気は「サブプライム問題による米経済の落ち込み」「資源高騰」に起因するもので、ある程度それらに対する対策は必要かなと思ってます。
詳しい話は分かりませんが、サブプライム対策であれば、信頼できる金融システムの構築、金融機関の救済、などが真っ先に思い浮かびますが、これはアメリカ政府が主にやることだと思います。
日本政府としては・・・・すいません、不勉強で僕には分かりません。
ただ、日本経済が落ち込んだから、地方にお金を配って内需を拡大しようとすることは、安易な人気取りであり、経済効果も薄いと個人的には思います。
資源高騰に対しては、打撃を受けた産業に対して一時的な補助金を支給することもアリだと思います。
ただ、資源高騰は今後必ず再び起きると言っても過言ではないため、今から将来の高騰に備えて「技術開発」「代替エネルギーの模索」「資源国との関係強化」を図らねばいけないと思います。
上で書いた「資源国との関係強化」のように、外交は一国のみの国益を考えて行われるのが常です。
日本が資源を優先的に獲得すれば、他の国が押しのけられます。
この漫画で面白いと思ったことは、この主人公は日本の国益のみを考えず、世界の利益を考えて動いているということです。
最終的にはそうならなければいけないと思いますが、現在は他国の利益を押しのけてでも自国の利益を取らないと、他国によって押しのけられ日本国民が苦しむことになるので、難しいところです。
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